プラスチックの筆箱が汚れた場合の落とし方をご存知ですか。
筆箱を長い間使っていると鉛筆や油性マジック、油性ボールペンなどのインクが付いてしまい、真っ黒に汚れてしまいますよね。
また、プラスチックペンケースだと、消しゴムが原因で汚れがついてしまうことも時々あります。この場合はどのようにしたら汚れないで済むのでしょうか。
今回は、プラスチックの筆箱を使う際の注意事項や手入れ方法についてまとめました。
プラスチック筆箱の鉛筆汚れの落とし方は?
プラスチック製の筆箱の鉛筆汚れは、水洗いが可能な作りであれば、水洗いしてしまうのが一番簡単です。水だけで落ちない場合は中性洗剤とアクリススポンジ等を使って落とします。
もし、水洗いが出来ない構造の場合は、「激落ち君」で有名なメラミンスポンジに水を少しつけて、軽く擦り落とします。ただ、メラミンスポンジで強く擦ってしまうとプラスチックに傷が付くので、力加減に注意しながら作業してください。
また、中性洗剤を少しつけた布で汚れた箇所を擦って汚れを落とし、濡らした布で拭き取る方法でも出来ます。
また、消しゴムで落とす方法もあります。ただし、汚れが広範囲の場合は意外と手が疲れるのでおすすめしません。また、消しゴムを使う場合は、最後に消しゴムのカスをきちんと取り除くことが大切です。
マジック汚れがプラスチックに付着した場合は?
筆箱に限らず、油性マジックや油性ボールペンがプラスチックに付いた場合の落とし方として、いくつか使える物があります。
ただし、使う物によってはプラスチックを溶かしたり傷つける可能性があるので注意しなければなりません。
ですから、出来るだけ素材に優しい物から試していくようにしましょう。
(1)安全なもの
・中性洗剤→中性洗剤を少しつけた布で汚れた箇所を擦って汚れを落とし、濡らした布で拭き取ります。
・ミカンの皮→ミカンの皮で擦って汚れが落ちたら、濡らした布で拭き取ります。
・各種サラダ油・ベビーオイル等→サラダ油を少しつけた布で汚れた箇所を擦って汚れを落とし、中性洗剤をつけた布で拭いてから濡らした布で仕上げ拭きします。
※筆箱の場合、一番気になるのが鉛筆汚れなので、最初に中性洗剤等を使って落とすと、鉛筆汚れと油性ペン等の汚れが殆ど消えるはずです。ただし、ボールペンの場合はペン先の金属部分でプラスチックの表面を傷つけてしまうことがあり、それが原因で汚れが落ちにくいことがあります。
もしここで消えなければ下の方法を試してみるのも良いでしょう。ただし、プラスチックを傷める可能性があるので、それを念頭に作業するかどうか判断して下さい。
(2)プラスチックを傷める可能性があるもの
次にお話しする有機溶剤は、作業にあたり以下の注意が必要です。
・薬品を直接手で触ると皮膚を傷めるため、ビニール手袋等をして作業しましょう。
・プラスチックが変質しないか最初にテストして、問題ないことを確認してから作業しましょう。
(目立たない箇所に有機溶剤をつけても変質しないか。)
・火の気のない場所で、十分な換気を行いながら作業しましょう。
【方法1】エタノール
消毒用エタノール、無水エタノール等をボロ布(またはコットン)につけて汚れた箇所を擦ります。
エタノールは以下の有機溶剤と比較すると変質する可能性が低いですが、絶対ではないので注意しながら作業してください。ただ、どちらかというとプラスチックには安心して使える物と言われています。
【方法2】その他の有機溶剤
以下の有機溶剤は、下になるほど変質する可能性が高いです。
・除光液→インク汚れは殆ど落ちるけど、プラスチック表面が曇ることがあります。
・ベンジン→インク汚れは殆ど落ちるけど、プラスチック表面を拭いた跡が残ることがあります。
・ラッカー→インク汚れは落ちるけど、プラスチック表面が溶けることがあります。(使う場合はプラモデル用の「アセトンが入っていないもの」にしてください)
・シンナー→インク汚れは落ちるけど、プラスチック表面が溶けてボロボロになることがあるので避けた方が良いです。
プラスチック筆箱の消しゴムは何故汚れの原因になるの?
プラスチックペンケースの場合、消しゴムが原因で表面が汚れたり、ザラザラになってしまうことがあります。これは、消しゴムの中に含まれている可塑剤(かそざい)がプラスチックに長期間触れることでプラスチックを溶かす可能性があるからです。
ちなみに、可塑剤はキャラクターの消しゴム等に多く含まれる傾向があります。ただ、すぐに溶かしてしまうということではないので、ついていると気づいた時点で取り除けば問題ありません。
筆箱が汚れないようにするには?
プラスチックペンケースは工夫次第で汚れを付きにくくすることができます。
【消しゴムが原因の場合】
・消しゴムのカスを落としてからペンケースに入れる
・消しゴムの紙ケースは最後まで捨てないで使う
・消しゴムとペンや定規が直接つかないように入れておく
【鉛筆・ペンが原因の場合】
・鉛筆キャップをつける
・ペンのキャップをつけ忘れない
・シャーペンは使う度、芯を入れる
・定規は使う度、縁についた鉛筆芯の粉やペンのインクをティッシュで拭き取る
・底にティッシュやキッチンペーパーを敷く
このような方法があります。ちょっとの手間ですが、汚れはこれをするかどうかで大きな差が出ます。せっかくのお気に入りのペンケースをきれいなまま使いたいなら、是非お試しください。
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