食パンが膨らまない原因は?ホームベーカリーで夏タイマー予約時対策

膨らまなかった食パン 料理・お菓子

膨らまなかった食パン

食パンが膨らまない!

何が原因なの!?

ホームベーカリーの食パンは、材料を正確に計れば、ふわふわで美味しく出来るはずですよね。
でも、夏に限って膨らまない・・・というか、ぺちゃんこに潰れたようなパンになってしまうことがあるんです。

我が家では数年前にシロカのホームベーカリーを購入し、その後故障したため昨年パナソニックのホームベーカリーSD-MT3を購入して現在も使っています。

 

シロカのホームベーカリーでは時々失敗することもありましたが、パナソニックのホームベーカリーを遣い始めてからは一切失敗していなかったのに、今年の夏になってから膨らまなくなってしまいました。

そこで、膨らまない原因と対策について調べて試行錯誤した結果、ようやく膨らむようになりました。

今回は、夏に膨らまない場合の対策について、とっておきの方法をご紹介します。

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食パンが膨らまない原因で夏の場合は?

夏に膨らまない原因の大半は、過発酵です。

発酵は、温度が低いと膨らみにくいけれど、高すぎても駄目なんですよね。
温度が高いと生地が膨らみすぎて、形を維持できなくなってしまうのです。そして、べちゃんこに潰れてしまうのです。

しかも、味やにおいにも悪影響があるんです。
甘味が少なくなるし、イースト菌のニオイが強く残ってしまいます。そして、パサパサ、ザラザラというような食感なんです。

最悪だわ・・・。

これは全部、イースト菌はちょうど良い発酵出来なかったのが原因です。
見た目だけでなく、味やニオイ、食感まで残念な結果になってしまうんですね。

イースト菌が活発に働き過ぎたお陰で、
糖分を分解し過ぎたため、パンの甘みが無くなった。
イースト菌の独特の発酵臭が残った。
→イースト菌の発酵時に出る炭酸ガスが多すぎて気泡が粗くなってしまった。

このように、発酵し過ぎというのは様々な悪影響を及ぼしてしまうんです。

しかも、発酵でとても重要なのが、

発酵し過ぎたら、もう二度と正常な状態に戻れない

ということなんです。

だから、きちんと膨らませるためには、絶対に過発酵にならないよう十分な対策をしなければならないのです。

どんな対策をすれば良いの?

では次に、ホームベーカリーの場合の対策についてお話しします。

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ホームベーカリーの食パンが膨らまない場合で夏の対策は?

夏の対策としては、たった1つ、

温度を上げすぎないようにすること

それだけ守れば大丈夫なんです。

この場合の温度ですが、パン生地をこね上げた時点でだいたい26~28度程度が望ましいです。

なので、具体的には、以下の5つの対策を行いましょう。

・冷蔵庫で冷やした水を使う
・冷蔵庫で冷やした強力粉を使う
水は少なめで(通常のレシピより5~10ml減らす)
ドライイーストは個別包装がおすすめ(古いものを使わない)
・ホームベーカリーの置き場所は涼しい所にする

ただし、5つ目の対策「ホームベーカリーの置き場所は涼しい所にする」については実施が難しいかもしれません。実は、それが非常に重要な過発酵対策なんですけどね。

なぜこの対策が難しいか、というと、人のいない部屋を一晩冷房で涼しくしておくことが節電に反するからです。

今年の夏は特に6月から猛暑が続いており、電力もひっ迫して、スーパーやデパートの照明を少なく、薄暗い状態でやっているような状況ですし、食パンを焼きたいという理由だけでキッチンに冷房をつけっぱなしにするのは難しいですよね。

それに加えて、タイマー予約する場合は、これらの対策だけでは足りないんです。

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ホームベーカリーでタイマー予約して膨らまない場合の対策

タイマー予約する場合の過発酵対策で最も重要なのが、ホームベーカリーの機械そのものを冷やすことです。

実は、過発酵を回避するためには、タイマー予約は避けた方が良いんですね。
だって、時間が長ければ長いほど、上でお話ししたような「水や材料を冷やす」という方法の意味がなくなってしまうから。

とはいえ、朝に焼きたてパンを食べたい場合はタイマー予約が必須なので、夜のうちに材料をセットしなければなりません。我が家でも、そんな理由から毎回タイマー予約機能を使ってます。

こんな我が家ですから、過発酵対策5つのうち上の4つを試しましたが、全然改善できませんでした。
そして、5つ目の「涼しい場所に置く」というのも難しい。

そこで考えたのが、次の2つの方法でした。

・こね上げた後、「ねかし」の数時間だけ焼き型を冷蔵庫で冷やしておく
アイスノンでホームベーカリーの機械を冷やす

ただし、焼き型を冷蔵庫で冷やす場合、発酵前(イースト菌が焼き型に投入される時刻の前まで)にホームベーカリーの中へ戻す作業が必要です。これを忘れると大変なことになります。
また、アイスノン(冷却ジェル枕)については、直接器具に当てると結露で床が多少濡れてしまうので、気になる場合には床が濡れないように新聞紙やタオルを敷く等の工夫が必要です。

「ねかし」の時間とイースト菌が焼き型に投入される時刻等については、ホームベーカリーのメーカーによって手順が若干異なるため、マニュアルを読んで確認してから試してください。

我が家の場合は、パナソニックSD-MT3を使っていますが、

(1)ホームベーカリーに材料を入れて
(2)タイマーセットする
(3)イースト菌以外を混ぜ合わせてこねる作業(約20分)
(4)数時間ねかす
(5)イースト菌を自動投入して生地をこねる
(6)発酵(→続く。以下省略。)

このように進んでいきます。

タイマー予約が長ければ長いほど(4)のねかす時間が長くなり、パン生地の温度が上昇してしまいます。そのため、エアコンで室温を下げられないのであれば、機械を冷やすことが必要になってきます。

冷蔵庫でパン生地を冷やすなんて・・・と思うかもしれませんね。でも暑い時期だと、一度冷やした生地でもあっという間にぬるくなるので心配無用なんです。

ということで、もしタイマー予約でパンを焼きたいなら、こねた後に1時間程度でも良いので冷蔵庫に入れて冷やす方が良いです。

くれぐれも、寝る前に焼き型をホームベーカリーに戻してくださいね!

忘れてはいけませんよ!

そして、究極の器具冷やしが、アイスノン(冷却ジェル枕)です。

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実際にやった場面がこちら。

ホームベーカリー

アイスノンでなく、普通の保冷材や氷枕などでも構いません。
ただ、ホームベーカリーのサイズに対して、アイスノンがちょうど良い大きさだったんです。
あと、アイスノンの場合は中身がジェルタイプで柔らかいためホームベーカリーに密着させやすいんですよ。
これが保冷材だと平らなプラスチック面なのでホームベーカリーとの間が密着できないのです。

ちなみに、パナソニックのホームベーカリーSD-MT3の場合は、電熱器具が右側にあるようで、焼き上がった時の右側のアイスノンはお風呂のお湯(約40度)程度まで温まっていました。
一方、左側のアイスノンはそこまで温かくはなっておらず。
アイスノンが1つしかない場合は、電熱器具が左右どちらにあるかを確認して、そちらに当てましょう。

また、アイスノンで冷やした結果は、無事膨らみました。

切った場面がこちら。


そして、アイスノンを使わなかった際にはホームベーカリーの外側が異常なくらい熱くなっていたのですが(触ると熱すぎて手が耐えられないくらい)、アイスノンを使った結果、外側に触っても大丈夫な程度の熱でした。

さいごに

パナソニックのホームベーカリーはかなり性能が良いので、夏の暑さの中でも室温が30度程度までなら問題なく膨らんで美味しいパンになるはずですが、さすがに35度の猛暑日ともなると無理なようです。

タイマー設定を使わずすぐに焼くのであれば、水や強力粉を冷やしたものを使えば過発酵対策になります。
ただ、夏にタイマー設定したい場合は、それだけだと効果が見込めないため、アイスノンで器具を長時間冷やすなど、とにかく発酵時にホームベーカリーが熱くなり過ぎないような対策をしてくださいね。

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