行き渋りから不登校と転校で立ち直った我が子の体験(1)~不登校まで

子育て

うずくまる子供
学校へ行きたくない、というお子さんを抱えるお母さんは毎日大変だと思います。
我が子は、今でこそ行きたくないという意思表示が出来るようになったのですが
昨年小学校2年生の時には、「行きたくない」という言葉さえ言えず、
ただ態度で反抗する、家から出ようとしない、
という行動でしか表現できず途方に暮れていました。

今では学校の存在を受け入れることができるようになり毎日楽しく過ごしている我が子ですが、
昨年は行き渋りや不登校をして、親子ともに辛い日々を過ごしていました。

同じように悩んでいる方の参考になればと、この経験を通じて親子で気づいたこと、成長したことなどを数回に分けて書いていきます。
今回は、行き渋りから不登校という選択をした経緯についてお話します。
【参考記事】
学校に行きたくない子供を行かせる?行かせない?迷った時の考え方
学校の行き渋りで実際に休んだ場合、子供にどう接すればいいの?

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1.行きたくない理由を、子供は言葉で伝えられない

以前の記事(上記参考記事)にも書きましたが、
不登校になる前にも何度か「ズル休み」というのか、
気分転換のために「リフレッシュ休暇」をさせたことはありました。

ですが、だいたい1日休めば少し落ち着いて、翌日には学校へ向かったものです。

ところが、昨年2年生の秋、夏休みを家で落ち着いて過ごせた後から
急に毎朝登校させるのが大変になってしまったのです。

その当時、子供が行き渋る理由は色々ありました。

登校途中、道の真ん中でカラスが数十羽ゴミあさりをしているので怖いとか、
信号を渡るのが怖いとか、友達に会うのが怖いとか、給食を食べたくないとか。

それまで何も言わなかったのに、秋になり突然そういうことを言うので
毎日、どう対応しようか悩み、それを1つ1つ排除できるよう工夫していきました。

ですが、

1つ解決すると次の問題を持ち出してきて、
それが解決すると更に別の問題を持ち出してくる。

これが1ヶ月以上続いたのです。

最初は、ズル休みしたいから言うのかな、
怠けたいから言うのかな、と感じていたので
かなり厳しく叱ったこともあります。

でも、元々我が子は真面目な性格。
そして、毎日切迫した様子で言ってくるので私も
おかしいな、これは表面上の問題に過ぎないのではないか?
何かもっと深いところに問題があって、それを伝えられずに
枝葉の問題ばかり持ち出してくるのではないか?
と気づいたのです。

2.我が子の本音を理解して学校に相談しました

1ヶ月以上経ってようやく我が子の本音に気づいた私。

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一言でまとめると、我が子は
「なんだか分からないけど、学校に行きたくない」
ということでした。

本音としては、教室に一人で入るのが怖いとか、
給食が母と違うメニューを食べなきゃいけないのが不安とか、
母から離れて数時間行動するのが不安とか、
「母子分離不安」が強いようでした。
小学校2年なのに、まだ一般的な成長段階をクリアできていないのです。

私自身、母として愛情を注いでいない訳ではないとは思うのですが
周囲の子供達に全く同じような子が見当たらないので
堂々とできず、この当時、大変心苦しかった思いがあります。

でも、小学校低学年だと我が子のように
「なんだか分からないけど学校に行きたくない」
と感じる子供が少なくない気がします。

そして、学校の担任にも相談したのですが、
「もう2年生なのだから、慣れれば大丈夫です。
から、きちんと毎日送り出してください」
という話。

でも、その時点で入学1年半も経過しているのに
全然学校生活に慣れていないのですよね。
いつになったら慣れるんだろう?
先生の言う「慣れるのを待つ方法」が正しいのか不安になりました。

そして、その後も毎日送り出そうとしても愚図って遅刻するようになり、
嫌がる子供を笑顔で送り出すことができず、
無理矢理送り出してしまい自己嫌悪に陥る日々でした。

担任の言うことを信じて良いのか不安になったので
校長と副校長にも相談したり、スクールカウンセラーにも相談しました。
そして、スクールカウンセラーに相談したときに、
不登校という選択がある、
という示唆を受けたのです。

3.信頼できる第三者の存在は大切

以前の記事にも少し書きましたが、
行き渋りや不登校問題は、母親の育て方が悪いのが原因だとか、
甘やかしすぎがいけない、過干渉じゃないか、とか、
事情を知らない周囲に非難されるお母さんが多いと思います。

でも、子供1人1人の成長というのは全然異なるし、
今は発達に凸凹がある子供が増えていると聞きます。
我が子も母子分離不安が未だに残っている、
知能は平均レベルなのに精神年齢が幼稚園児並み
というアンバランスな子供です。

こういう子供に対して、
もう2年生だから、3年生だから、
と世間一般と同じ物差しでみるのは物事の解決にはならないのです。

我が家の場合は、スクールカウンセラーの言葉に救われました。
それまで、不登校は悪だと思い込んでいましたが、
子供の成長のためにはそういう選択肢を取る必要性もあるのだと示唆されたのです。

同じ専門家でも、考え方の違う人はたくさんいるので
子供のことをどれだけきちんと見てくれるか、が問題ですが、
親子や学校だけでは解決できないこともたくさんあるので
一度専門家に相談することが大切だと思います。

まとめ

今回は、行き渋りから不登校という選択をした経緯についてお話ししました。

子供が行き渋ったときに無理矢理行かせて慣らすという方針もあるかもしれませんが、
子供によってはそれで解決できない場合もあると思います。
不登校という選択肢は親が非難される可能性が高いのですが、
その方が子供の成長にとって価値がある可能性もあるのです。
ぜひ、周囲の騒音を気にしないで、子供のことを真剣に考えてみてください。

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スクールカウンセラーがアドバイスしてくれたことについては次回お話します。

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