端午の節句は男の子のお祭り、五月人形ですよね。
でも母親にとって五月人形は未知の世界。
雛人形なら必要性が分かるけど、男じゃないのでその辺が分かりません。
一戸建てでないとこいのぼりは飾れないし、
部屋が狭いので兜なんて置き場所が無いし・・・
買わない選択肢を考えていいものか?と悩んでしまいますよね。
今回は、五月人形の兜や鯉のぼりの由来や、狭いスペースのおすすめなどをお話しします。
端午の節句で五月人形を買わないのは駄目ですか?
五月人形は、女の子の雛人形と同様に、男の子が無事成長するために
厄を受け取る「身代わり人形」であり、父親の五月人形を譲り受けることや
兄弟兼用は良くないとされています。
でも、女の子と違い、五月人形やこいのぼりなどのイベントに興味を示したり
人形そのものへの関心も、せいぜい小学校入学頃までなのですよね。
家が手狭で置く場所がない家庭も多く、男の子の場合は買わないで、
その分のお金を教育費に、と考える家庭が増えているようです。
実際、五月人形を買っても端午の節句の意味を知らなければ
自分の身代わりといってもピンとこないでしょうし、
子供にとって端午の節句がどんなものかを知り、五月人形を飾る意味を
理解しなければお金の無駄なのですよね。
どちらかというと、五月人形を買うよりも、
5月5日の端午の節句は男の子の誕生と成長を願って鎧兜やこいのぼりを飾ったり、
薬草でもある菖蒲を風呂に入れて菖蒲湯とする、柏餅やちまきを食べるなどの風習を
日本の伝統行事として伝えていきたいものです。
写真館での記念撮影を行う親もいますが、男の子ですからそこまでしなくても
家庭でごちそうを食べたり、手作り兜やこいのぼりなどで楽しんでいる様子を
スナップ写真で撮影するほうが思い出となる気がします。
もしお父さんお母さんがどうしても買いたい、というのでなければ
五月飾りはどれも高価ですし、世間一般の基準や常識を意識せずに
部屋の広さや飾る場所も考慮して決めたり、
子供の心に残るのが何かを考えて決めたら如何でしょうか。
五月人形や兜や鯉のぼりの由来と飾る必要性は?
とはいえ、五月飾りの種類がどんなものか興味がありますよね。
簡単にご説明しますね。
五月人形(五月飾り)
昔の武家社会では、戦いで身を守る鎧や兜が大切だったことから、
端午の節句に飾ることで子供を病気や事故などから守り
元気に成長するようにという願いが込められたのです。
昔の武家では当然本物の鎧兜を飾っていましたが、
端午の節句が庶民に広まったとき、庶民がどうしたかというと、
紙や木で鎧兜を作って飾っていたそうです。
こいのぼり
こいのぼりの「のぼり」の由来は、「のぼり」や「旗指物」など
家紋や勇敢な武士の絵を描いた武家の目印だといわれており、
それが江戸時代になり、鯉の形ののぼりとなりました。
「鯉」の由来は、登竜門という中国の伝説が元です。
鯉は生命力が強い魚で、中国黄河の竜門という急な流れの滝があるのですが、
そこを鯉が登りきって竜になった、という伝説から、
その鯉のように子供がどんな環境の中でも努力し立派な人になるようにという
願いが込められています。
いつまで飾るのか
女の子の場合、毎年飾って早めに片付けないとお嫁にいけない、という迷信もありますが、
男の子についてはそのような迷信はないようです。
そして、五月飾りは飾るのも片付けるのも大変だし子供も興味がなくなるという理由もあり、
実際に子供が大きくなると飾らなくなる家庭も多いのだそうです。
現実問題として、鎧兜は耐久性がありますが、こいのぼりは外に出す場合
雨の日には家の中に片付けなければならないし、1日中外に出しておくのですから
当然劣化があり、数年間で傷んで使えなくなることもあるようです。
また、不要になったこいのぼりを処分する場合は、通常不燃ごみや粗大ごみとして処分しますが、
思い入れがある場合は人形供養のように供養をしたいと考えるようです。
ですが、こいのぼりは金具と布などが混在しており供養を受付しない寺が多く、
処分に困るようです。
最低限の五月飾りとして、こいのぼり等のおすすめは?
今は集合住宅でも飾れるようにとベランダ用こいのぼりも販売されていますが、
設置場所によっては隣人が音や大きさが五月蝿いと感じる可能性もあるので、
購入したい場合、ベランダの大きさと設置方法をよく考えて購入したほうが良いでしょう。
ですが、耐久性を考慮すると、ベランダ用よりも室内用のほうがおすすめです。
ベランダ設置型の場合、設置器具→こいのぼりのポール→こいのぼり
という取付方法で、雨の日はこいのぼりを片付ける必要があり、その出し入れが面倒ですし、
端午の節句が終わって片付ける際にきれいに洗ってしまう必要があり、
結構手間がかかってしまいますし長持ちしません。
その点、室内用こいのぼりの場合は傷みにくいですし、手狭な場所でも飾れます。
また、掛け軸タイプもあるのですが、掛け軸の場合小さい子供が触って破くのも心配ですし
小さい子供には小さくても本物のこいのぼりの方が喜ばれるものです。
もし買うことを考えるのであれば次のようなタイプがおすすめです。
ただ、こいのぼりは小さいときだけしか飾らないでしょうし、小さい子供の場合はアンパンマンのような、大好きなキャラクター入りの鯉のぼりのほうが喜ぶかもしれませんね。
まとめ
確かに五月人形は身代わり人形という考え方もありますが、
出したり片付けるのは母親の負担になってしまうことですし、
男の子の場合は昔の風習として知っておく程度でも十分ではないでしょうか。
日本の伝統文化の良さとして、端午の節句を楽しんでお祝いするだけでも
男の子の場合は十分満足するでしょう。
■こどもの日の記事はこちらにもあります。
→こいのぼりケーキレシピ 簡単ホットケーキミックスも手作り米粉入り
→こどもの日と端午の節句の由来と関係は?女の子も鯉のぼりOK?
→鯉のぼりの真鯉緋鯉でお母さんがいない訳は?真鯉の上の飾りは?
コメント