母の日にカーネーションを子供にもらって嬉しいけど、花を育てるのは苦手で直ぐに枯れてしまう。
せっかくの子供の気持ちを大事にしたいから少しでも長持ちさせたいけど、どうすれば良いの?
と悩むお母さんは少なくありません。
今回は、鉢植えと切り花を長持ちさせる手入れのコツをお話しします。
カーネーションを長持ちさせる方法 鉢植えの場合は?
鉢植えの場合、鉢の中で根っこがぎっしり詰まって苦しい状態なので、なるべく早く
大きな鉢へ植え替えてあげましょう。(土は市販の培養土でOKです。)
また、場面別の手入れは次のようになります。
【日常の手入れ】
・水やり~土の表面が乾いたら株の際から静かにたっぷり与えます。(春夏は多く、秋冬は控えめに。)
・肥料~液体肥料を2週間に1回、化成肥料を1ヶ月に1回与えます。
・日光~日当たり良く、風通し良くする
・適温は10~25度
・強い日光(光を吸収して栄養を摂取します)【カーネーションが苦手なもの】
・極端な暑さ、寒さ(30度以上と0度以下)
・湿気
【蕾をたくさん咲かせるためには?】
蕾があってもカーネーションにとって快適条件が揃わないと咲かないので
春の暖かい日は、なるべく日中外に出してたくさん陽に当てましょう。
ただ、夏になると暑すぎるので直射日光を避けて木陰などの
風通し良く涼しい場所で育てます。
蕾が花の首元に沢山ある場合、3輪程度を残して摘み取るほうが咲きやすいです。
また、咲き終わった花や枯れた葉は早めに摘み取って株を清潔に保つようにしましょう。
【花が終わった後は?】
カーネーションは花が咲き終わっても四季咲性があるので、下から2節目で茎を切ります。
こうすると、根元から新しい茎が伸び、次の花の蕾が生長していきます。
(上の節目で茎を切ると、切った直ぐ下の葉と葉の間から新しい茎が伸びてしまうので
頭が重いカーネーションになり、重さのために倒れる可能性もあるので
下の方で切るのがコツです。)
※カーネーションは日光と水と肥料が大切ですので、上の【日常の手入れ】を欠かさずにしましょう。
【冬の手入れ】
冬の時期は3分の1程度刈り込み、部屋の中で日に当てて育てます。
上の部分は枯れてしまい、根だけ残る場合もありますが、翌年芽が出てきます。
植え替え時期は10月か、翌年3~4月です。
カーネーションを地植えしても大丈夫?
カーネーションの地植えはあまりおすすめできません。
地植えすると根っこはゆったりするので育ちやすいように感じますが、さほど大きく育ちません。
また、夏の暑さや湿気、冬の寒さなどに耐えられないし、害虫にやられてしまうことも多いです。
ちなみに、無事に咲いても冬になると寒さで枯れてしまいます。
翌年また芽が出て育つケースもありますが、霜が苦手なので、霜が降りない場所を選ぶことが重要です。
※地植えする場合はカーネーションの中でも地植えに強い品種があるので調べて購入しましょう。
切り花カーネーションを長持ちさせる方法は?
切り花の場合は冬の寒い時期なら2週間程度もちますが、5月頃は暖かいので
4~5日程度しかもたないと考えておいたほうが良いでしょう。
【貰った後にすること】
(1)ラッピングや束ねた紐やゴムを外す。
(2)水が浸かるような下の部分の葉を取り除く。
(3)切れ味の良いハサミで茎を斜めに切る。
(4)花瓶に水を入れて花を活ける。*
切り花の水の高さは基本的には5cm程度で十分といわれていますが、
カーネーションなど頭の重い花や水の吸い上げが多い花の場合は多めに(花瓶の7割程度)入れましょう。
【置く場所】
・日の当たらない涼しい場所
・エアコンの風に当たらない場所
(日当り良く気温が高い場所は水の細菌が増えやすいし、
エアコンが直撃すると傷みやすいので置く場所には気をつけましょう。)
【毎日水を取り替える時の注意点】
(1)花瓶だけでなく、水に浸かっていた茎の部分もきれいに洗います。
(2)ヌルヌルしている場合は雑菌が繁殖している証拠なので、
花瓶をハイターなどできれいに洗い、茎のヌルヌルもきれいに落とし、
茎の下の部分を5mm~1cm程度切って切り口を新しくします(切り戻し)。
(3)茎が変色してしまった場合は腐っている状態なので、そこから上の部分を切り戻します。
【便利アイテム】
水を新鮮に保つためのアイテムとして、
・10円玉を水に入れておく(銅イオンによる殺菌効果)
・漂白剤を1滴入れる
・切り花用延命剤を入れる
・炭酸水を入れる*
などの方法があります。
2015年3月29日放送の「スパニチ!!オクノテ」で、炭酸水を入れると花が長持ちさせる
と紹介されていました。
炭酸水:水=1:5の割合にすると、炭酸水中の糖分が花に効果的なのと、
炭酸がバクテリアの繁殖を抑えるために花が長持ちするという内容でした。
【その他注意事項】
(1)葉っぱや小さすぎる蕾は取り除く
切り花は根が無いので、本来欲しい水分量を吸収できません。
ですので、葉が全てついたままだと葉から蒸発してしまう水の方が多くなるので
元気がなくなるため、下の方の葉などを適度に取り、葉の量も減らしましょう。
また、蕾も同様で、たくさんついていても栄養を吸収できないので、そのままでは
どの蕾も栄誉不足なので咲きません。
ですので、咲かせるためには小さい蕾や硬い蕾を選んで取り除きましょう。
(2)枯れた部分や咲き終わった花はすぐに取り除く
枯れた部分から老化ホルモンが出るため、長持ちさせるためにはすぐに取りましょう。
カーネーション切り花の蕾が多い場合
切り花の場合は、蕾は咲かないものが多いです。
色が見える蕾や、蕾を指でつまんで中身が詰まった感じであれば咲く可能性がありますが、
色が見えない蕾や、指でつまんだ場合に中身が無いようなものは咲かないので
取ってしまうほうが花が長持ちします。
さいごに
カーネーションを長持ちさせるのは簡単ではありません。
鉢植えの場合は日光と水と肥料と気温、
切り花の場合は毎日の水の取替えが大切です。
細かいところに気を配ってあげないといけませんが、
せっかくのプレゼントですから、愛情を持って育てていきましょう。
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