アリメツが効かないのは使い方が悪いの?近寄らない時の対処方法は?

生活の知恵


アリメツは蟻の殺虫剤の中でも人気商品です。Amazonや楽天市場等で購入する人が多く、評価も高いのですが、実際に使ってみたけど効かない場合、使い方が悪いのでしょうか。蟻は出没するけど近寄らない場合、どうしたら良いのでしょうか。

我が家では、アリメツを置いたけど全然かからず困った時期があり、何故だろうかと理由を考えたりいくつか対処方法を考えて実行し、蟻の駆除を無事完了することができました。

今回は、アリメツの効果的な使い方と、近寄らない場合の対処方法について我が家の経験も含めてまとめました。

■蟻に関する記事はこちらもあります。
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アリメツが効かないのは何故?

アリメツが効かない場合の原因として以下のことが考えられます。

(1)餌の問題~味が好みじゃない
(3)量の問題~量が多すぎる
(2)置き場所の問題
(4)容器(付属皿)の問題

アリメツは、ホウ酸と糖分と水で作られています。

ホウ酸は人間の場合多量摂取しなければ問題ありませんが※、蟻などの昆虫には毒性が非常に強いです。ただ、ホウ酸単独では蟻をおびき出すことが出来ないため、糖分を混ぜたものがアリメツです。

蟻が糖分に引き寄せられると沢山摂取させることができるのですが、毒は即効性ではなく食後4時間から10時間程度で効き始め、遅くても丸1日経過後には死に至ります。効果が出始める頃には巣に戻っていて、その後毒餌を他の蟻が食べることになるため、巣ごと全滅させることが出来るのです。

※ホウ酸は、確かに「人間やペットには害がない」と言う人もいますが、くれぐれも口には入れないようにしてください。また、皮膚についた場合は石鹸で洗ってください。床などについた場合は水拭きすれば落ちます。

ということで、アリメツは「蟻が食べさえすれば効果がある」のですが、効かない場合は上記の中で何かしら問題が生じているはずです。ですから、これから効果的な使い方について、項目別に詳しくお話ししていきます。


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アリメツの使い方~効果を高めるには?

餌の問題

侵入する蟻の好みではなかった可能性があります。
蟻は基本的に雑食性ですが、甘い蜜系よりも肉や虫、雑草の種子を好む種類もあります。また、働き蟻は蜜が好きだけど、幼虫が虫しか食べない等、変態の前と後で食べ物が変わるということもあります。

この場合、かつお節にアリメツをまぶしてから置くと効果が出たという人がいますよ。また、ティッシュのふんわりした感じが樹皮を思わせることもあり、ティッシュを小さく切って、そこにアリメツを垂らして吸わせる方法もおすすめです。

※アリメツがアリの巣コロリより優れている点は?

アリメツを購入する場合に悩むのが類似商品(アリの巣コロリ・コンバットアリ用等)とどちらが良いのか、です。でも、だいたいどの商品も効果としては同じくらいと言われています。違いを挙げるとすれば、液体・固形・顆粒状など毒餌の形状です。
アリメツの場合はホウ酸と糖分と水、というシンプルな材料であり、3商品の中では唯一の液体です。液体の良さは、減ったら補充できるし量的にもお得感があります。アリの巣コロリでよく言われるのが「小さい蟻の場合は顆粒状の毒餌だと大きすぎて持てないから効果がない。そこで、顆粒を小さく砕く作業が必要な場合もある」ということですが、アリメツにすれば、小さい蟻でも全く問題ありません。

量の問題

アリメツは液体タイプなので小さい蟻でも持ち帰りやすくて適しているのですが、1つ欠点もあります。それは、
液体を多く入れすぎると溺死する可能性がある。
ということです。なので、容器に入れる際に、アリメツを入れ過ぎないように注意しなければなりません。

うっかり入れすぎると小さい蟻には大きいプールになって動けなくなってその場で死んでしまうのです。その場で死ぬ蟻が多いとお皿に大量の蟻が溺死して、見たくないのに見てしまうんですよね。できれば多くの蟻に巣まで持ち帰って欲しいのですから、量は少なめにして、美味しいと感じるまま帰ってもらうのが最良です。

置き場所の問題

アリメツを置く場所が蟻の通り道でないか、本当は通り道だけど警戒されて避けられた、という可能性があります。蟻は、死んだ仲間の臭いがすると餌を運ぼうとしない習性があるため、一度駆除した場合はその周辺を念入りに拭き取っておくことが大切です。また、1ヶ所だけでなく、蟻が通った複数の箇所に全てにアリメツを仕掛ける方が良いですね。

付属皿の問題

アリメツには2種類の商品があります。それは、付属皿の種類の違いです。

・白いお皿が2枚入っているタイプ

・緑色の硬質プラスチックのお皿1枚が入っているタイプ

※雨対策の場合には緑色の容器がおすすめです。

ただ、両方とも蟻が入りやすいよう、設置面と皿の段差が1mm未満となっていますが、それでも小さい蟻は嫌がることもあります。お皿に近づくけど、段差のところで前の触角を動かして様子を観察し、段差が気になるのか避けてしまうんですよね。我が家の場合は、そのため直接垂らそうかとも思いましたが、床に染みが付く可能性を考えて、直接垂らすのは止めました。その代わりに牛乳パックを使うことにしました。(牛乳パックの一面を切り、そこに垂らします。)


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アリメツに近寄らない場合は?

上記以外の理由でも、アリメツに近寄らないケースとして以下のようなことがあります。

  • 最初は持ち帰ったけど2日目以降は無視された
  • →他の蟻がそこで死んだ場合に警戒して近づかなくなることがあります。

  • 付属皿に気付いていなかった
  • →蟻の顔の前に爪楊枝などでアリメツをほんの1滴垂らすと、気付いて食べ始めることがあります。ただ、垂らす場所はアリメツを直接置いても後で浸み込まないのが前提ですのでご注意ください。

アリメツの容器のみ欲しい場合はどうする?

容器(付属皿)は2枚しかないため、大量の蟻が出た場合には設置場所を増やしたいのに困りますよね。ですが、付属皿だけの別売りはないので別の方法を考えましょう。

容器無しの場合、床などに直接垂らす方法もありますが、お話ししたように、アリメツは液体なので床の材質によっては後で浸み込んでしまい拙いケースもあります。その場合は次のような方法が良いでしょう。

  • ティッシュの空き箱
  • 厚紙
  • 紙皿を逆さにする
  • 牛乳パックの一面を使う
  • かつお節のビニール包装を切る
  • 納豆2~3個パックの外のビニール包装を切る

ただ、物によってはツルツルした面がなくてアリメツ液が浸みこんでいくため、その場合は養生テープやビニールテープ等を貼って下への影響を防ぐ方が良いでしょう。

※古いアリメツはそのままで良いのか?

アリメツは原液のまま使いますが、直射日光が当たると薄い膜が出来て食べにくくなります。食べやすくするため、水を2、3滴入れると使えるでしょう。ただ、長期間放置すると、成分中の糖分が原因でカビが生じることも多いので、様子を見ながら容器を洗ってアリメツを入れ替える方が良いでしょう。

さいごに

アリメツに大量の蟻が群がっているからといって嫌がってその場で退治しないようにしましょう。毒餌であるアリメツを巣まで持ち帰らせることが重要なのです。

アリメツによる駆除の流れとしては、

(1)働き蟻に持ち帰らせる
(2)巣で待つ仲間の蟻に分けて食べてもらう
(3)食べた蟻が死ぬ

という図式になっているのですが、その時点で卵だった蟻は餌を食べていないため効果がありません。そのため、1週間から10日程度で孵化した後に活動し始めます。そして、また家の中に入ってくる可能性もあるため、蟻が出なくなったなあと思っても、もう暫くの間はアリメツを仕掛けていることが必要です。

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